こんにちは。子供の成長&身長サプリアドバイザーの「saki」です。
わが子の身長が小さくて悩んでいる親御さんは少なくありません。
「いつか伸びるだろう…」
このように成長を待ち望んでいる方がほとんどだと思いますが、「身長が伸びない病気」があることを知っていますか?
成長期に差し掛かっているのに明らかに全く身長が伸びなかったり、周りの子と比べて著しく身長が小さい場合は病気の可能性を疑わなくてはいけません。そんな病気の中でも「成長ホルモン分泌不全性低身長症」という身長が伸びない病気があります。この病気について、今回は詳しく解説したいと思います。(※その他の低身長症についてはこちらにまとめています。)
成長ホルモン分泌不全性低身長症とは?
成長ホルモン分泌不全性低身長症とは、脳の中にある下垂体という器官から分泌される成長ホルモンの量が通常よりも少なく、成長率が悪くなり低身長症になってしまう病気です。
つまり、成長ホルモンの分泌が悪いために身長が伸びなくなってしまうのです。
原因については明らかになっておらず、突発性の病気だとも言われています。私もいろいろな参考書や情報を調べてみましたが、脳腫の可能性が5%程度で、それ以外の95%にあたる原因は明らかになっていないみたいです。さらに、成長ホルモンの遺伝子の異常によって引き起こされる場合もあるようです。
成長ホルモン分泌不全性低身長は、突発性による病気のために誰もがなりえる病気だということです。
成長ホルモン分泌不全性低身長の症状は?
症状としては幼児期から他の子に比べて成長が著しく遅れてきます。ただ、身長自体は他の子と比べて小さいのですが、体格はほとんど変わりせん。だから親御さんが気づきにくい病気でもあります。
検査方法に関しては、入院して「成長ホルモン分泌負荷試験」というものを行い診断します。
治療方法は?
人体に直接成長ホルモンを投与することで、成長率の改善を目指します。ここで重要なのはこの治療を始める「年齢」です。
具体的な目安として「10歳以下」でこの治療を始める必要があります。なぜならホルモン治療自体が、10歳より年齢が高くなると効果が出にくいからです。基本的に幼児期からわかる病気なので、10歳以下で治療を始めるお子さんがほとんどです。
この病気は治療をすればある程度身長が伸びるというデータもあります。統計結果では、男性で160cm、女性で148cmまで伸びるという結果も出ています。だから、成長ホルモン分泌不全性低身長だからと言って諦める必要はありません。
できるだけ早く病気に気づいてあげて、治療を始めることが重要です。先ほどのデータはあくまで長期間治療した場合の、成人の身長の平均になります。もちろん、個人差はありますが早く治療を始めることでより一層の効果が期待できます。
【子供の身長伸び度チェック】あなたの子供はいくつ当てはまる?
まとめ
明らかに他の子と比べて成長のスピードが違ったり、学校で背の順で並んでもだんだん前の方になってくるなど、親が「ちょっとおかしいかも…」と思った場合はすぐに小児内分泌専門医に診てもらってください。
早く治療を始めることでそれだけ長期間、成長ホルモンの投与を続けることができます。長く治療を続けることが身長を伸ばす上で非常に重要になってくるので、単純に「大人になれば身長伸びるだろう…」と思っていてはいけません。
基本的に平均身長を満たせているなら問題はありません。それを目安にしながら、日々の子供の成長を見守ってあげてください^ ^